文鳥に健康で長生きしてもらうためにも、栄養バランスのとれた食生活が重要です。
下記に文鳥にとって必要となる栄養について、まとめてみましたので参考にして下さい。
それぞれの食べ物の栄養素の働きを知り、大切な文鳥に栄養バランスの良い食事をさせてあげてください。
タンパク質
タンパク質は文鳥の肉や血を作ります。タンパク質が不足すると、発育が悪くなったり、体重が減ったりすることも。
生殖障害、内臓障害なども起こりやすくなります。ほかに、羽毛の色ツヤがよくなくなったりといった症状も現れます。
炭水化物
文鳥が活動するためのエネルギーとなる栄養素。
脂肪
炭水化物と同様、エネルギー源となります。不飽和脂肪酸は細胞組織の発育や、羽毛や皮膚を作るために欠かせません。
不足すると、細胞が作られにくくなります。
とくに若鳥には脂肪が必要で、足りないと脂肪肝症候群、呼吸器感染症などにかかるリスクが発生します。
ビタミンA
文鳥が発育するのに必要なほか、皮膚を健康に保つためにも重要です。
視覚にも関係しています。不足すると、動作が鈍くなったり、夜間視力が低下することもあります。
免疫力も低下するので、病気にかかりやすくなります。
ビタミンD3
正常な骨を作るために必要。
不足すると、脚が曲がったり、クチバシやツメが変形することもあります。
ビタミンB1
炭水化物の代謝を促す栄養素で、足りなくなると、「仰天症」と呼ばれる、首が上や横を向き、通常の生活ができなくなる病気になることもあります。
ビタミンB2
細胞の活性をコントロールし、神経が発達するのを助けます。
葉酸(ようさん)
アミノ酸や核酸が代謝するのを助けます。不足すると、発育不全になったり、貧血を起こしたり、羽毛に異常が現れたりします。
ビタミンB12
つねに補給が必要な栄養素で、核酸を合成し、炭水化物や脂肪の代謝を促します。
ビタミンC
鳥類は肝臓でビタミンCを合成できるので、不足することはあまりありません。
ただし、肝機能に障害がある場合は、補給しなければなりません。
ビタミンE
老化防止に必要です。若鳥がビタミンE不足になると、脳が正常に育たないこともあります。
また、むくみを伴う神経障害が起こる恐れもあります。
ビタミンK
出血したときの血液を固めるのに必要で、不足すると出血が止まらなくなります。
また、ビタミンKが足りないと、肝機能障害になることもあります。
カルシウム
骨や卵、卵の殻を作るために必要です。
足りなくなると卵の殻が軟らかくなったり、卵詰まりになったりすることもあります。
脚が曲がる「クル病」にかかることもあります。
ヨウ素
甲状腺が正常に働くために必要で、足りなくなると、眠ってばかりいるようになります。
また、皮膚が乾燥したり、羽毛に異常が現れることも。「甲状腺腫」になることもあります。
ナトリウム
カリウムと一緒に摂取することで、心臓機能を強くします。
不足すると、体重が減少したり、心臓機能が低下することも。
⇒文鳥の臭い対策!臭いの原因と消し方
⇒文鳥に必要な用品紹介