文鳥は、昔からペットとして親しまれており、とても人に慣れやすくて可愛らしい小鳥。
これから飼いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな文鳥の、一年を通した世話の仕方や、注意すべき点を紹介します。
春になると、より活発に動くように
春は繁殖に適した季節。繁殖を考えているなら、お見合いをさせるなど、準備を始めましょう。
また、ペットショップに文鳥のヒナがたくさん並ぶのも春です。文鳥を飼い始めるのにも適しています。
春は暖かいので、冬に消耗した体力が回復します。
文鳥も活発に動くようになるでしょう。
よく晴れた暖かい日を選んで、猫やネズミ、ヘビなどの外敵に注意しながら、外で日光浴させるのもよいでしょう。
ただし、晴れていても気温が低いときもあります。その場合は、室内でガラス越しに日光浴を。
5月になると、暑くなる日もあります。繁殖シーズンも終わるので、巣を片付けましょう。巣は夏の間に日光食毒をして、清潔に保ちます。
夏は暑さ対策を
梅雨時は寄生虫や細菌、カビなどが発生しやすくなります。
ケージや備品はこまめに洗って清潔にしておきましょう。熱湯食毒をしたり、晴れた日を選んで日光消毒をしたりしましょう。
ちょうど梅雨のころ、羽が生え替わる「換羽期」になります。換羽期は体力を消耗し、精神的にも安定しないので、注意深く世話をしましょう。
換羽期は水浴び容器をケージから外し、水浴びを中止させます。
夏場は暑く、とくに強い直射日光は文鳥にはつらいものです。
日光浴するなら涼しい朝のうちにさせ、昼間は直射日光の当たらない、風通しのよいところにケージを置くと安心です。
エアコンの冷気を直接文鳥に当てないことも大切です。
エサや水も傷みやすいこの時期、替え忘れることがないようにします。
とくに水は汚れやすいので、この時期は1日2~3回とり替えると安心です。
秋は冬に向けての体力作り
秋になると、繁殖シーズンが始まります。カップル作りから始めましょう。
また、食欲の秋です。
暑い夏に落ちていた体力が回復し、活発に動くようになります。
その分、食欲も増すでしょう。これから迎える冬のためにも、しっかり食べて体力を蓄えます。
11月になると、肌寒い日が増えてきます。風が冷たい日は外での日光浴は避けましょう。
冬の寒さには要注意
文鳥は寒さに弱く、冬は苦手。ケージの置き場所を工夫しましょう。
すきま風の吹くところ、一日の温度差が激しい場所などは避けます。また、暖房の風が直接当たる場所にケージを置くのも避けます。
飼い主さんが夜寝るとき、暖房器具を切ってしまうことが多いでしょう。
文鳥のケージには毛布などをかけて保温してあげましょう。
はじめて冬を過ごす文鳥や老鳥は、とくに保温に気遣いたいもの。室温が10度より下回らないように工夫しましょう。
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