文鳥を飼うからには、いつまでも可能な限り、健康で長生きしてもらいたいものですよね。
文鳥が健全に過ごすために重要な、日光浴と水浴びの必要性と、正しいやり方について紹介します。
骨のために日光浴が必要
エサを食べたり、新鮮な水を飲んだりするほか、文鳥が健康に毎日を過ごすために必要なのが日光浴と水浴びです。
ところで、日光の中には、紫外線UV-AとUV-B、UV-Cがあります。
UV-Aはガラスを透過し、人間が浴びると日焼けして肌が黒くなるもの。
UV-Bはガラスを透過しない紫外線で、ビニールでも約1割ほどしか透過しません。人間が大量に浴びると、肌が赤くなります。
そして、UV-Cはオゾン層でほぼ吸収される紫外線です。
ガラス窓を開けて日光浴させる
文鳥は陽の光を浴びることで、3つのうちの紫外線UV-Bを体内にとり込み、骨を作るのに必要なビタミンD3を体の中で合成します。
紫外線UV-Bは直射日光ではなくても浴びることができ、たとえば、窓を開けるだけで部屋に入り込みます。
わざわざ窓の近くにケージを移動させなくても、部屋の中に入ってきているので、日光浴できていることになります。
また、快晴ではなくても、薄曇り程度でも、紫外線UV-Bは8割程度存在します。
つまり、ものが見える明るさであれば、室内にとり込むことができています。
ただ、窓ガラスやビニールをほとんど通しません。
窓ガラスを閉め切ったままでは日光浴の効果はあまり期待できないというわけです。
また、寒い季節など、ビニールでケージを覆っていることもあるでしょう。
その場合、ケージを日の当たるところに移動させたとしても、紫外線UV-Bはほとんど届かないことを覚えておきましょう。
日光は換羽期や発情期にも関係
文鳥の換羽や発情は、日長時間が増えたり減ったりすることを感知して行われています。
つまり、太陽の光でコントロールされているということ。
自然のサイクルで日光を浴びていないと、一年に何度も換羽したり、常に発情したりすることもあり得ます。
水浴びで体を清潔に保つ
水浴びは人でいうとお風呂タイム。
文鳥の体を清潔に保つほか、ストレス解消の役割もします。
また、羽毛に潤いを与えることで、健康でつややかな羽毛を保つことにつながります。
水浴びは1日1回、毎日させてあげましょう。なかには1日に何回も浴びる子もいますが、とくに問題はありません。
冬場など、寒いからと容器にお湯を入れてあげたくなりますが、避けてください。
お湯は羽の脂分を奪ってしまいます。羽が傷むこともあるし、皮膚まで濡れてしまうこともあります。
皮膚がぬれると、体の熱を奪ってしまい、危険です。
水浴びは専用の容器のほか、放鳥時にキッチンや洗面台などに容器を置いて行ってもよいでしょう。
飼い主さんの手の中に水をため、そこで水浴びをする文鳥もいます。
ただ、その場合、キッチンや洗面台に置いてある洗剤や石けん、食品などに興味を持たないよう、片付けておきましょう。
⇒文鳥の臭い対策!臭いの原因と消し方
⇒文鳥に必要な用品紹介