放鳥して遊ばせる事はとても良い事ですが、思いがけないケガや事故を招く危険性もありますので、充分な配慮をして行ってください。
どんな配慮をすべきか、文鳥にとって何が危険となるのかを、下記にまとめてみました。
1日1回は放鳥タイムを
1日1回を目安に、おおよその時間を決めてケージから出して放鳥し、自由に遊ばせましょう。
ただし、文鳥を危険から守るために、注意したいことがいろいろあります。
ドアや窓を閉める
まず、放鳥の前に窓やドア、戸を閉めること。
慣れているから大丈夫と窓を開けたままにしていると、文鳥が何かの拍子に驚いて、その反動で外に出てしまうこともあり得ます。
また、ガラス窓のカーテンもひいておきましょう。文鳥がガラスにぶつかってしまうこともあります。
鏡にぶつかることもあるので、カバーをかぶせておきましょう。
家族全員に放鳥することを知らせる
放鳥するときは、「ブンちゃんを、これから放鳥しますよ~」と、家にいる家族全員に知らせましょう。
放鳥している間、ほかの家族が知らないでドアを開けてしまい、文鳥が別の部屋に行ったり、玄関から出てしまうことがないとは限りません。
踏まないように注意
文鳥を間違って足で踏みつけてしまった、おしりの下に敷いてしまった、飼い主さんが寝返りを打ったときに下に……などの事故は、少なくありません。
人の下敷きになってしまうと、文鳥は骨折したり内臓が破裂したりと、大けがに。
命を落とすこともあります。放鳥している間は、文鳥から目を離さないようにしましょう。
危ないものは片付けておく
文鳥は好奇心旺盛。部屋にある、いろいろなものに興味を持って、クチバシでつついてみたり、乗ってみたりします。
また、文鳥は私たち人間とくらべてはるかに小さく、人間にとっては何でもないものでも、文鳥にとっては危険なものも多いのです。
文鳥にとって危険なもの
放鳥時に誤って食べると、下痢や嘔吐などを起こすものがあります。
また、その日は大丈夫でも、毎日少しずつ摂取することで、内臓に障害を起こしていた……というような場合もあります。
洗剤やヘアスプレー、マニキュアや除光液、防水スプレー、インク、接着剤、ペンキ、ワックス、たばこなどには注意しましょう。
植物では朝顔やアジサイ、アネモネ、梅、クリスマスローズ、スイセン、スズラン、チューリップ、南天、パンジー、ヒガンバナ、フクジュソウ、ベゴニア、ポインセチア、ホオズキなど。
とくに観賞用の花は農薬が大量に使用されていることが普通なので、文鳥が口にすると危険です。
放鳥する間は、花を別の部屋に移動させておくと安心です。
また、くだものでは、アボカドやアンズ、ザクロ、桃、ビワなどは避けます。
チョコレートやココア製品も食べさせてはいけません。
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