
ペットを飼っていれば、体のケアをしてあげたり、ケガや病気の際に投薬しなければならない事もあります。
それは文鳥の場合も例外ではありません。
文鳥のツメはこまめに切ってあげる事で、事故やケガを予防する事ができます。
しかし、ツメ切りの際に、文鳥が暴れて逆にケガをさせてしまった!・・なんて、本末転倒ですよね。
投薬やツメ切りの際には正しく『保定』することが大切です。
これから文鳥を飼おうとしている方や、すでに飼っているけど保定が上手くできないと悩んでいる方必見の、正しい保定のやり方やコツを紹介したいと思います。
ツメ切りや投薬のときに保定が必要
「保定」とは、ツメを切るときや病気などで薬を飲ませるのとき、文鳥が動いたり暴れたりしないように手で固定してじっとさせること。
文鳥が暴れると、ツメ切りのときなど危険ですし、薬を上手に飲ませることもできません。
指で頭を挟んで固定
保定の方法はまず、親指と中指で文鳥の頭を挟み、人差し指で軽く頭を押します。
薬指と小指はそっと添えましょう。
このとき、指で頭を強くつかみすぎてしまわないか不安になる人が多いようです。
でも、大丈夫。頭部は骨なので、しっかりつかんでも心配ありません。
逆に、頭をしっかりつかんでいないと、文鳥が首を動かしてしまったり、飼い主さんの指にかみ付くこともあります。
また、首を絞めてしまうのではないかと怖いこともあるかもしれません。鳥は首が絞まりにくい構造になっているので、大丈夫です。
文鳥は首が180度くらい回転します。
しっかり押さえないと首を振ってしまい、薬が入らないばかりか、吐き出してしまうこともあります。
胸やおなかは強く握らない
文鳥は人間のように横隔膜を使って呼吸するのではなく、胸の中にある肺や気嚢に空気を入れて呼吸します。
頭や首はしっかり押さえるものの、おなかや胸のあたりを強く押さえてはいけません。
強く押さすぎると、呼吸ができなくなってしまいます。
投薬する場合の保定
投薬をする場合の保定は、同じように文鳥を指で押さえてから、文鳥の体を横に倒します。
クチバシにスポイトを近づけ、薬を飲ませるとスムーズです。
横に倒すのは、薬が気道に入ってしまうことを避けるため。文鳥を仰向けにして薬を飲ませるのは危険なので、避けましょう。
ツメを切る場合の保定
文鳥の頭を人差し指と中指で挟み、卵を包み込むような感じで手を包みます。
そして、親指と薬指で文鳥の脚を挟んで、ツメを切ります。
保定がうまくいかないとき
保定した際に文鳥が手からすり抜けてしまうこともありますが、これは首の挟み方がゆるいのが原因でしょう。
文鳥の肩が出ないように、首を挟むのがコツです。
また、保定したものの、ツメ切りや投薬ができないほど文鳥が激しく暴れることもあります。
その場合は、逆さにして手で持ってみましょう。
文鳥が驚き、おとなしくしてくれることもあります。
ただし、この方法はツメ切りのときだけに。
逆さに保定して投薬するのは避けます。
投薬のときに暴れるようなら、家族のだれかに手伝ってもらいましょう。ひとりが文鳥を持ち、もうひとりが投薬をすればスムーズです。
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