文鳥といえば、グレーの体に黒い頭、赤いクチバシが文鳥のポピュラーなイメージですが、品種の掛け合わせによって、さまざまな色のバリエーションが登場しています。
インコやカナリアのようなカラフルな魅力はありませんが、そのシックで上品な姿がファンを魅了しています。
そのさまざまな魅力あふれる文鳥たちを紹介していきましょう。
ノーマル文鳥
野生の文鳥の色で、いわば原種。
「並文鳥」ともいわれています。頭が黒でほおは白く、体は全体にグレー、尾羽が黒、おなか部分が淡いグレーで、体色のコントラストがはっきりしています。
サクラ文鳥
ノーマル文鳥の頭部や胸元などに、白く細かい模様がプラスされたタイプ。
その細かい模様をサクラに見立て、「サクラ文鳥」とネーミングされています。
黒とグレー、白の模様がはっきりしているタイプのものや、「パイド」と呼ばれる、上記の3色がまだら模様になったタイプもいます。
とても飼いやすく、ペットとして人気のある種類です。
ハク文鳥
漢字では「白文鳥」と書かれ、「シロブンチョウ」とも読みます。
全身が真っ白で美しい鳥で、愛知県海部郡弥富町が発祥とされています。
夏目漱石の短編『文鳥』にも登場していることからわかるように、明治期にとくに人気があったようです。
パステル文鳥
ノーマル文鳥が全体に淡色化した種類で、淡いグレーが上品です。
「ブルー」、または「ダークシルバー」と呼ばれることもあります。
シルバー文鳥
羽がシルバー(銀灰色)の文鳥で、1980年代にヨーロッパで生まれました。
模様はノーマルと同じですが、色はノーマルより淡いのが特徴。
シルバー文鳥よりもさらに淡色化したタイプもいて、「ライトシルバー文鳥」と呼ばれています。
どちらのタイプもグレーの陰影に趣があり、魅力たっぷりの鳥です。
シナモン文鳥
模様はノーマルと同じですが、明るいシナモン色の羽をしています。
シルバー文鳥と同様、ノーマルよりも色が淡めです。
1970年代にオランダで誕生してから、そのやさしい色合いで、ファンの多い種類です。「フォーン」とも呼ばれています。
モカブラウン文鳥
シナモン文鳥よりも色が暗く、黒っぽい感じのタイプ。
クリーム文鳥
シナモン文鳥がさらに淡色化して、白に近い薄茶色になったタイプ。
名前は「クリーム」とつけらていますが、黄色っぽさはあまりなく、ベージュという表現のほうがぴったりかもしれません。
おしゃれな色合いです。複数の種類を掛け合わせて作ったタイプで、1990年代にイギリスで誕生しました。
ホオグロ文鳥
サクラ文鳥で起こる、一時的な色変わりの品種。
名前の通り、ほおが黒いのが特徴ですが、成長とともに羽が抜け替わって、一般的なサクラ文鳥の色になります。
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