文鳥を飼われている方ならば既にご存知でしょうが、文鳥の可愛さは知ってるけど、
詳しい生態まではよく知らないっていう人は多いのではないでしょうか。
どのように歩き、食べ、寝、鳴き、飛ぶのか、ここで紹介したいと思います。
歩き方
文鳥は両足をそろえて跳ねたように歩き、これを「ホッピング」と呼んでいます。
普段はホッピングをし、ケージ内など跳ねる高さがないところなどでは、「ウォーキング」といって、脚を交互に出して歩きます。
脚に上手く力が入らない「脚弱症」の場合や、脚の筋肉が低下している場合などはホッピングはせず、ウォーキングだけで歩くことも多いようです。
食べ方
クチバシでエサをついばみ、種子の皮を上手にむいて食べます。
また、枝についた種子や葉は、クチバシでつかみ、ねじるようにちぎって食べます。
眠り方
止まり木に止まって寝ます。
首を後ろに回して顔を背中に押し込むようにして眠っていることもあり、これは、深い眠りに入っているサインです。
鳴き方
金属音のように高い声で「チッ、チッ」「ピッ、ピッ」などと鳴きます。
パートナーに甘えるときは「キュー、キュー」と鳴き、驚いたときは「ゲゲッ」と太い声で鳴きます。
また、怒ったときは「ルルルル」という声を出します。
とくにかわいいのが、発情したオスが求愛するときのさえずり。「チーヨ、チーヨ」と、歌を歌うように鳴きます。
このとき、さえずりながら小さくジャンプを繰り返しますが、これを「求愛ダンス」と呼んでいます。
飛び方
文鳥の飛び方はまず何回か羽をバタバタさせたあと、翼を閉じて弧を描きながら飛びます。
これを繰り返すことで、エネルギーの消費を抑えています。
野生下では、スズメより速く飛び、時速40キロ以上で飛んでいるといわれています。
ただ、ペットとして飼われている文鳥については、野生の文鳥ほど筋力はなく、飛ぶスペースも限られているため、放鳥時であっても、それほど速く飛べません。
羽には正羽や綿羽がある
文鳥の羽には「正羽」と「綿羽」「半綿羽」「糸状羽」があります。
正羽は「羽柄」と「羽軸」「羽弁」で構成されています。
文鳥の翼や体の表面を覆う羽で、飛ぶときに使うほか、太陽の光や雨、風などをやわらげる役割をします。
綿羽は正羽の下に生えている軟らかい羽毛のことで、羽軸や羽弁がありません。
保温にすぐれています。
半綿羽は正羽と綿羽の中間のような羽です。
糸状羽は羽軸だけの羽毛で、おしりの穴のまわりや下のクチバシのあたりに生えます。
翼はいろいろなパーツで作られている
翼はいくつかのパーツに分かれて構成されています。
内側から、「小雨覆」「中雨覆」「大雨覆」「「小翼羽」「初列雨覆」「初列風切羽」「次列風切羽」「三列風切羽」となっています。
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