文鳥も人間と同じく、老化すると若いころにはみられなかった様々な症状が出てきます。
老鳥であるという認識を持ち、正しいケアの仕方を覚えておきましょう。
ここでは、文鳥の老化にともなった症状や、その際のケアの仕方などの情報を、まとめてみましたので参考にしてください。
老鳥と呼ばれるのは7歳から
文鳥の平均寿命はだいたい7~8年といわれています。
7歳になったら、「老鳥」だという認識を持ち、そのうえで、愛鳥とできるだけ長く付き合っていきたいものです。
やせ始める
7歳以降になると、体重が減少します。これは、腸が弱ってエサの量が減るため。
体重の4分の1を占める「大胸筋」が減ることも原因のひとつです。
7歳を過ぎて太ってくるということはあまりないので、体重が増えたら、腹水など、ほかの病気の可能性を疑いましょう。
睡眠時間が長くなる
眠っている時間が長くなると、それから1~2年後に体力が尽きて亡くなることが多いようです。
とくに最後の1カ月は寝てばかりでしょう。
ただ、苦しそうにしているわけではなく、気持ちよさそうに眠っているので、歳をとった自然な姿だと思っていましょう。
元気に飛べなくなる
筋力が低下することによって、強い羽ばたきができなくなります。
若いころのように活発に飛び回ったりすることも少なくなるでしょう。
放鳥の際、文鳥自身は飛べるつもりで高いところから飛び降りたりして、そのまま落ちてけがをしてしまうこともあります。
放鳥のときはひざの上で遊ばせるなどして、目を離さないようにしましょう。
脚の力が弱まる
老化によって脚の筋肉が衰え、止まり木をつかむ力も弱まります。
眠っているとき、止まり木から滑り落ちるようなことがあれば、脚の力が弱っている証拠です。
また、老化によって脚の筋肉が伸びたままになるため、文鳥の姿勢も変わります。
上半身を後ろのほうに傾けた姿勢をとるようになるでしょう。
羽毛やクチバシ、ツメに変化が表れる
肝機能が低下することで、タンパク質が正常に作られないため、外見的にも変化が現れます。
羽毛にツヤがなくなり、ツメがねじ曲がってしまったりもします。
ほかに、クチバシがひび割れたり、端がかみ合なくなってしまうこともあります。
クチバシがかみ合ないとエサをうまく食べられないので、ツメ切りなどで切る必要があるでしょう。
自分でできないときは、獣医さんにお願いすると安心です。
病気にかかりやすくなる
免疫力が低下して、病気にかかりやすくなります。
また、内臓機能も低下することで、未消化便が出たりすることも。
換羽が不規則になったり、換羽に何カ月もかかったりします。
発情もしないので、オスのさえずりもなくなります。白内障にかかって、視力を失ってしまうこともあります。
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