文鳥を飼ううえで、知っておきたい事の中の一つ、換羽(かんう)について、この記事で紹介したいと思います。
換羽とは何か、その時期とは、またヒナの換羽時に注意すべき事などを知っておきましょう。
1年に1回換羽する
「換羽」とは、古い羽が抜け落ち、新しい羽に生え替わること。
文鳥では、1年に1回換羽があり、全身の羽が生え替わります。
換羽期は個体によっても差がありますが、だいたい3月から6月までの間の約1カ月。
5月から6月に換羽期がくる文鳥が多いようです。ちょうど、発情期が終了すると、換羽期になると頭に入れておくとよいでしょう。
1カ月かかるのは、羽が一度に抜けるわけではないため。
飛ぶことができるように、少しずつ時間をかけて、生え替わっていくのです。
換羽は一生続きます。
とくに体力があまりない老鳥や病鳥は、換羽期は1カ月よりも長く、2~3カ月かかります。ゆっくり生え替わるのです。
換羽はホルモンの影響を受ける
ホルモンが減少したり、増加したりすることによって、換羽が始まるといわれています。
ホルモンの量は日照時間が長いか短いかによって左右されるので、正常に換羽させるためには、毎日だいたい同じ時間に起き、同じ時間に寝るといった、規則正しい生活をさせるのが望ましいといえます。
家の中で飼われている文鳥は、部屋の灯りも関係してくるので、自然な日照時間の中で生活できないこともあります。
その場合は、換羽期がずれてしまうこともよくあります。
換羽期は神経質になる
ホルモンの影響を受ける換羽期は、文鳥がイライラしたり、神経質になったり、うつになったりと、精神的に不安定で落ち着きません。
この時期は、文鳥も水浴びをしなかったり、あまり遊ばなかったりと、いつもと様子が違うかもしれません。
無理強いしないで、やさしく見守ってあげましょう。
また、換羽期に怒ってかみ付くなど、激しく攻撃してくる子もいます。
思うように体が動かないなどの焦りが文鳥を攻撃的にさせているのでしょう。
こんなときも、無理にコミュニケーションをとろうとせず、そっとしておいてあげるのが一番です。
保温に心配りを
換羽は体力を消耗します。
また、体温調節もしにくい時期でもあります。
羽をふくらませて寒そうにしていたら、布をかけてあげたり、窓を閉めてあげたりして保温に気遣いましょう。
ヒナの換羽
ヒナ毛から成鳥羽に替わることを「ヒナ換羽」と呼び、一生に1回あります。
ヒナ換羽は生後2~3カ月から始まり、生後5カ月くらいには終了します。
この時期、体調を崩しやすいので、注意が必要です。
とくに体温が低くなってしまうことが心配なので、ヒーターなどを使って保温してあげましょう。
⇒文鳥の臭い対策!臭いの原因と消し方
⇒文鳥に必要な用品紹介