ヒナの頃から飼い主の手で育てると、とてもよく懐き、絆も深いものとなることでしょう。
しかし、文鳥のヒナを育てるには、それなりの知識が必要です。
下記に基本的な文鳥の成長にともなった情報をまとめてみました。
知識と覚悟、愛情を持って文鳥のヒナを迎えてくださいね。
生後2~3週
文鳥は生後2~4週にペットショップに並ぶことが多いようです。
このころは羽はほとんどなく、表情もあまりありません。
はじめてヒナを飼うという人には育てるのがやや難しいでしょう。
さし餌の時間以外は、ほとんど眠っています。
この時期はむやみにヒナに触らないことが大切。さし餌が終わったらすぐに容器に戻し、そっとしておいてあげましょう。
生後3~4週
ヒナの姿勢がよくなり、歩いて前に進むようになったり、軽く跳ねたりできるようになります。
歩けるようになったら、そのうち、初飛行も見られるでしょう。
まず、ひとり餌の練習を始めましょう。
昼間の明るい時間に、さし餌のあと1時間くらい、ヒナの容器のカバーを透明のものに替えてみます。
そして、あわ穂や青菜などを入れ、見せて覚えさせるのです。
生後1カ月~生後1カ月半
羽が生えそろい、飛べる時期。
日中の明るい時間帯は、保温したケージにヒナを移しましょう。このとき、止まり木に止まらせます。
ブランコを使わせたいなら、ケージ内にとり付け、止まらせてみるのもよいでしょう。
文鳥はたいてい止まり木で眠ったりしますが、なかには、床で眠ろうとする子も。
ケージの金網の上に新聞紙などの紙を厚めに敷いておき、気軽に交換できるようにしておくとよいでしょう。
また、キッチンペーパーやティッシュペーパーを丸めて敷くのも有効です。
早い子では生後1カ月くらいで、ひとり餌に移行しています。エサや水も容器に入れておきましょう。
生後1カ月半~2カ月
生後1カ月半くらいは、ひとり餌完了の時期。
ひとり餌になったら、昼間だけでなく、夜もケージで寝かせましょう。
そして生後2カ月目に入るころ、「換羽」といって、羽毛が抜け始めます。
換羽の時期、文鳥はとてもナーバスになり、イライラしていますが、やさしく声をかけてあげましょう。
「ブンちゃん」などと、名前を何度も呼んであげるのも有効です。
とくに文鳥の前を通るときは、必ず声をかける習慣を。声がけを続けることで、文鳥は飼い主さんに信頼感を持つようになります。
生後3カ月~
生後3カ月くらいになると、換羽が終わり、幼鳥から若鳥になります。
クチバシや目のまわりのアイリングはまだピンクです。
このころは学習期。好奇心が旺盛で、何にでも興味を持ちます。
生後半年くらいには、クチバシや目のまわりのアイリングが赤くなり、もう立派な成鳥。
それぞれにはっきりした個性が見え始めるのもこの頃です。
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