相性の良いペアの文鳥を飼っていれば、いずれヒナが生まれるという事を視野に入れておきましょう。
ここでは、文鳥の産卵からふ化、ヒナの成長のながれを参考までに紹介しています。
産卵の際や、ふ化した後には注意すべき点がありますので、繁殖させる前に正しい知識を持ち合わせておきたいものですね。
1週間に5~6個産卵する
受精をした3日後くらいに、メスは最初の卵を産みます。
メスの体内には精子をためておく部分があり、1個ずつ受精させながら受精卵を作っていきます。
卵は毎日産み、1週間ほどかけて、合計5~6個産むでしょう。卵の大きさは人間の人差し指よりもやや小さいくらいのサイズで、真っ白です。
抱卵中はつぼ巣の中を覗かない
卵を3~4個産んだあたりから、抱卵を始めます。
オスとメスが交代で卵を温めるのが、文鳥の特徴。
その間、つぼ巣や巣箱の中を覗いたり、卵に触ったりしてはいけません。ナーバスな親鳥の場合だと、卵を温めるのをやめてしまう場合もあります。
エサについては、抱卵中はあわ玉は与えないようにします。
16~18日で卵がふ化
16~18日たつと、卵からヒナがふ化します。
ふ化したヒナは赤裸で、目も見えません。
おなかの中に栄養分の入った袋を持っているので、生まれた当日はヒナは何も食べません。
翌日から、ほんの小さな声で鳴き、親鳥がエサを食べさせます。
ヒナの鳴き声は次第に大きくなり、5日後くらいには遠くにいても聞こえるくらいになるでしょう。
そして、生後1週間くらいで、ヒナの目が少しずつ開き、羽もちくちくと生え始めます。
ヒナがふ化したら、親鳥にエサをたっぷりと
ヒナは自分でエサを食べられません。
親鳥がエサを食べ、それを吐き戻してヒナに与えます。
そのため、親鳥のほうにエサや青菜などをたっぷりあげましょう。
普段よりぐっと多くのエサが必要になります。この時期は、あわ玉もプラスして与えます。
ヒナを育てている間、親鳥は気が立っている
小さなヒナを見たい気持ちになりますが、抱卵中と同様、巣の中を覗かないようにしましょう。
ヒナを育てている間は、親鳥は神経質になっています。
気に障ることをすると、ヒナを巣から放り出してしまうこともあります。
この間、ケージの掃除もお休みに。エサと水を替えるだけで、あとはできるだけそっとしておいてあげましょう。
ヒナがふ化したら、親鳥にエサをたっぷりと
生後2週間くらいになると、目が開き、まだはげてはいますが、羽もそろってきます。
そして、生後3週間くらいで、ヒナらしくなってきます。
巣から出てくるのは、生後5~6週、羽もすっかり生えそろっているでしょう。
そろそろ、ひとり餌になるころですが、まだ親鳥にエサをねだる子もいます。
ふ化しない卵
交尾をしても受精をしなかった「無精卵」や、発育する途中で死んでしまった「中止卵」は、ふ化しません。
親鳥の健康状態が悪かったことなどが原因でしょう。
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